令和2年度 プレス情報
多発する自然災害、これから求められる技術者の使命と役割
掲載新聞 |
建設工業新聞 |
掲載日 |
令和3年01月06日 |
【記事抜粋】
福井県コンクリート診断士会(山川博樹会長)が主催する、20年度のオープンセミナーは12月25日、福井市手寄の福井県県民ホールを会場に開催された。
今回は、多発する自然災害、これから求められる技術者の使命と役割をテーマとした。
同士会116回目の研修会で、公益財団法人福井県建設技術公社が共催した。参加者は、一般を含め約80人。
山川会長が開会挨拶。一般参加も可能なセミナーとして16回目を紹介。あわせて、先に同士会が地域鉄道の2社、福井鉄道と、えちぜん鉄道との間で締結した、
鉄道施設の検査・診断等の支援に関する協定の意義について触れ、「全国25地域の士会の中でも初めて。社会の安全性の向上に、一層寄与する足掛かりとしたい」と強調した。
-インフラの維持管理に使命感-
福井県コンクリート診断士会では、高度経済成長期のインフラが高齢化し、多発する大規模災害による、コンクリート構造物の劣化や損傷を指摘する。
あわせて、人口の減少や、少子高齢化、建設業に携わる担い手不足も心配材料とする。
その上で、防災・減災の対策へ、コンクリート構造物は重要なインフラの一つ、と明確化し、「新たに建設される構造物も含め、いかにインフラを効率的に維持管理していくのか。
我々の子や孫の世代に、余計な負担をかけないように出来るのか。これらの課題を解決することが、今まさに、我々に求められている」と、問題意識や使命感を強めている。