本会の概要
福井県コンクリート診断士会は、「コンクリート診断士の社会的な地位向上」を目的として、平成16年3月に全国に先駆けて発足した会です。 本会は、福井県内の「コンクリート診断士」の有資格者で構成されており、地元自治体・コンサルタント・建設会社・二次製品製造会社・生コンクリート製造会社などに所属する会員で組織されています。 これまで、コンクリート診断士の資質を高めるための研修会の開催をはじめ、地元自治体への技術支援やコンクリート診断士の受験者支援などを積極的に行い、これらの活動を通じてコンクリート診断士の社会的な地位向上に努めています。
名称 | 福井県コンクリート診断士会 |
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設立 | 平成16年3月26日 |
目的 | 「コンクリート診断士」の社会的評価と地位の向上、および「コンクリート診断士」によるコンクリート診断技術の普及と向上に努め、もって会員の利益と社会全体の健全な発展に寄与することを目的とする |
事業 | 1.「コンクリート診断士」資格制度の普及及び宣伝 2.「コンクリート診断士」による診断技術に関する情報の収集及び提供 3.「コンクリート診断士」による診断技術に関する講習及び研修 4. その他、本会の目的を達成するために必要な事業 |
事務局 | 〒910-0142 福井市上森田5丁目1105-1 福井宇部生コンクリート株式会社 内 TEL:0776-56-1234 FAX:0776-56-2217 |
福井県コンクリート診断士会 事務局のMAP
役員一覧 (令和6~7年度期)
会長
- 柴原 幸 (株式会社帝国コンサルタント)
副会長
- 江波 清隆 (リバークル株式会社)
- 寺口 秀明 (株式会社日本ピーエス)
幹事
- 池田 道春 (株式会社日本ピーエス)
- 石川 裕夏 (福井宇部生コンクリート株式会社)
- 臼井 裕喜 (公益財団法人福井県建設技術公社)
- 加藤 俊幸 (株式会社デルタコンサルタント)
- 兼上 智博 (北陸ロード株式会社)
- 加茂 浩司 (株式会社カモコン)
- 佐々木 大輝 (サカエS.C株式会社)
- 嶋瀬 敬祐 (ベルテクス株式会社)
- 中山 博隆 (丸高コンクリート工業株式会社)
- 板東 慎一 (嶺南デンカ生コン株式会社)
- 安本 倫章 (中央測量設計株式会社)
- 山川 博樹 (ベルテクス株式会社)
- 山口 訓久 (株式会社道端組)
- 山田 祥太郎 (AC構造検査株式会社)
監査役
- 高嶋 康之 (福井県土木部 高規格道路課)
- 出口 一也 (福井県三国土木事務所)
事務局
- 吉川 昌和 (福井宇部生コンクリート株式会社)
設立趣意書
設立趣意
コンクリートは、社会基盤を支える主要材料として、これまで土木構造物や建築構造物など、あらゆる場面で用いられてきました。
鉄筋コンクリートが構造物の主役となり、20世紀は“鉄とコンクリートの世紀”と言われるまでになりました。
しかしながら、ここ近年は、トンネル覆工、高架橋等からのコンクリート剥落といった事故の発生、
また、アルカリ骨材反応、塩害、中性化などの劣化現象の顕在化により、コンクリート構造物の安全性や信頼性が大きく揺らいでおります。
21世紀は、ストックandメンテナンスの時代です。スクラップandビルドの時代が終焉を迎えるなか、
「コンクリート構造物の安全性や信頼性を保ちながら、いかに寿命を引き伸ばすか。」がこれからの課題であり、また社会のニーズでもあります。
この社会要請に応えるためには、コンクリート構造物の劣化がどのような状態にあるかをまず正確に診断し、
その診断結果をもとにしてコンクリート構造物の維持・管理を適切に講じる必要があります。このコンクリートの劣化の状態を正確に診断する能力こそ、
これからのコンクリート技術者に求められる能力です。
このような状況を背景に、「コンクリート診断士」資格認定制度が平成13年に発足し、
現在その登録者は、全国で2,046人に達しています。
「コンクリート診断士」の職務と責任はコンクリート構造物の公正な診断を行うとともに、
対象構造物の維持補修に努め、以て社会に貢献することです。しかしながら、「コンクリート診断士」の社会的認知度は非常に低く、
21世紀の大きな役割を担う「コンクリート診断士」の社会的地位向上が強く望まれています。
このような状況をふまえ、「コンクリート診断士」の社会的評価と地位の向上、および「コンクリート診断士」によるコンクリート診断技術の普及と向上に努めることにより、
社会全体の健全な発展に大きく寄与することを目的として、このたび「福井県コンクリート診断士会」を設立する運びとなりました。
関係各位、関係企業の皆様には、この設立趣旨にご理解とご賛同のうえ、ご入会頂きたく、お願い申し上げます。
平成16年3月
福井県コンクリート診断士会 発起人一同
発起人
- 石川 裕夏 (福井宇部生コンクリート株式会社 常務取締役) 発起人代表
- 友竹 博一 (メンテナンス調査設計株式会社 技術部長)
- 平井 学 (飛島建設株式会社 北陸支店 土木部技術担当部長)
- 山崎 浩二 (福井県生コンクリート工業組合 中央試験場 次長)
これまでの主な活動
研修会事業
現場見学会(河野大橋電気防食工事)コンクリート診断士としての資質を高めるために、毎年6~8回程度の研修会を開催しています。
研修会の内容も多岐にわたり、補修・補強工事などの「現場見学会」や会員がコンクリート構造物の診断事例などを発表しあう「技術交流会」、
自治体の方など、会員以外の方にも広くご参加頂く「オープンセミナー」などを毎年開催しています。
これらの研修会を通じて、コンクリート診断士としての研鑽を図り、資質の向上に努めています。
地元自治体との協働事業
福井県橋梁長寿命化修繕計画策定委員会公共構造物など、多くのコンクリート構造物の管理者である地元自治体との連携は非常に重要です。
これまで、福井県および福井県内の市町が所轄する橋梁長寿命化修繕計画策定員会に本会から技術委員を派遣してきたほか、
「橋梁定期点検マニュアル」など、各種マニュアルの策定にも積極的に技術協力を行ってきました。
また、地元自治体職員向けの講習会も実施し、
自治体職員の技術力の向上にも寄与しています。
コンクリート診断士の受験者支援事業
コンクリート診断士受験対策セミナー福井県内のコンクリート診断士を増やすべく、コンクリート診断士の受験者に対する支援も積極的に行っています。
公益財団法人福井県建設技術公社との共催による「コンクリート診断士受験対策セミナー」を毎年開催しており、この受講者から、
毎年多くのコンクリート診断士が誕生しています。
今や、福井県内のコンクリート診断士の登録者数は、人口比で全国トップです。
広報事業
フクイ建設技術フェアへの出展本会の活動やコンクリート診断士の存在を広く知ってもらうことを目的に、パンフレットの作成や配布、ホームページの運用などを行ってきました。
また、フクイ建設技術フェアにも毎年出展し、一般市民の方々にも本会の活動を知って頂くための取り組みを行うとともに、維持管理の重要性の啓発も行っています。
これまで、新聞やテレビなど、多くのメディアにも本会の活動が取り上げられ、本会の認知度は大きく向上しました。
他県のコンクリート診断士会との連携事業
北陸三県コンクリート診断士会フォーラム他県のコンクリート診断士会との連携や交流も積極的に行っています。
平成22~23年には、北陸三県のコンクリート診断士会による連携推進事業(JCI中部支部:支部会員活性化のための活動費用助成事業)も実施し、
合同フォーラムを通じて、「北陸三県のコンクリート診断士会が抱える技術的課題」や「コンクリート診断士会の社会的役割」についての議論を深め、意見集約を行いました。