平成25年度の活動
平成25年度コンクリート診断技術セミナー 〜コンクリート構造物のシナリオデザインを考える〜
(第56回研修会)
日時: |
平成26年3月12日(水)15時〜 |
会場:
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福井市地域交流プラザ
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主催:
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福井県コンクリート診断士会
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共催:
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公益財団法人福井県建設技術公社
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内容: |
講演「コンクリート構造物のシナリオデザインとは」 |
毎年恒例となっているオープン形式のコンクリート診断技術セミナーを今年も開催。今回は、京都大学の宮川豊章教授をお招きし、「コンクリート構造物のシナリオデザインとは」というテーマでご講演を頂いた。
今回の講演では、コンクリート構造物のシナリオデザインのあり方についての説明を頂いたほか、維持管理技術の最新事情、垂井高架橋で生じたひび割れの問題などについて、詳細にご講演を頂いた。
今回のセミナーを通じて、コンクリート構造物の維持管理を行っていくためには、我々、技術者だけでなく、一般市民による理解も不可欠であり、そのためには、維持管理の対象とするコンクリート構造物が本来どうあるべきか、どう使われるべきかを明確にし、その構造物のあるべき姿やその生涯を市民に正しく伝えていくことが重要であることを学んだ。
ASR劣化構造物の現状視察および十郷橋の見学会
(第55回研修会)
日時: |
平成26年2月21日(金)13時30分〜 |
会場:
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福島立体高架橋、六呂瀬トンネル、十郷橋
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主催:
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福井県コンクリート診断士会
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内容:
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@ASRによる劣化が生じた構造物の概要説明 |
今回の見学会は、補修・補強工事の見学ではなく、ASRによる劣化が生じた橋梁およびトンネルの現状を目視で確認する目的で開催。ASRは福井県内で数多く生じている劣化の一つであり、ASRによる劣化が生じたコンクリート構造物の維持j管理はこの地域の大きな課題である。ASRによる劣化が生じた代表的な橋梁やトンネルを視察することで、ASRによる劣化の特徴や維持管理手法についての理解を深めた。
また、今回の見学会では、我が国初のポストテンション方式のPC道路橋である十郷橋の見学も行った。60年前にこの橋梁の施工に携わった日本ピーエス社の方から、架橋から60年が経過した今も健全性が十分に保たれていることが報告されたほか、健全性を評価するための調査法のデモも行って頂いた。60年たった今も、先人たちの確かな技術や施工によって健全性が保たれている、この十郷橋から学ぶべき点は多く、今後のコンクリート構造物の構築や既存の構造物の維持管理に、何が必要なのかを考えるきっかけとなった。
北陸地方におけるコンクリート構造物の劣化と維持管理の最新事情
(福井県コンクリート診断士会 設立10周年記念講演会、第54回研修会)
日時: |
平成25年11月22日(水)13時30分〜 |
会場:
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福井県繊協ビル8階ホール
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主催:
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福井県コンクリート診断士会
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共催:
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公益財団法人福井県建設技術公社
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内容:
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記念講演会 |
当福井県コンクリート診断士会の設立10周年を記念して、記念講演会を開催。
「北陸地方におけるコンクリート構造物の劣化と維持管理の最新事情 〜本格的な維持管理の時代を迎えて〜」という大きなテーマのもと、設立以来、本会の活動で大変お世話になってきた鳥居和之教授(金沢大学)、宮里心一教授(金沢工業大学)のお二人をお迎えし、記念講演を頂いた。講演の内容は、北陸地方で劣化が顕著な「アルカリ骨材反応」、「塩害」に関するもので、これらの劣化の現状や維持管理の最新技術についてを実際の事例なども交え、詳細に説明を頂いた。約130名の参加者が集う講演会となり、質疑応答や意見交換なども活発に行われた。
また、記念講演会のあとは、記念パーティーも開催。本会の研修会に出席率の最も高かった会員(研修会最高出席率賞:江波 清隆 氏)への表彰や設立時にお世話になったお二方(設立発起人:友竹 博一 氏、平井 学 氏)への感謝状の贈呈を行うなど、県外からの参加者も含め、互いに楽しく交流を深めた。遠くからも含め、多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
本会の設立以来、これまでご支援、ご協力を頂いた本当に多くの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
平成25年度 技術交流会 〜会員によるコンクリート診断事例の発表〜
(第53回研修会)
日時: |
平成25年10月29日(火)13時30分〜 |
会場:
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プラザ萬象
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主催:
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福井県コンクリート診断士会
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内容:
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@建設から60年が経過したポストテンション方式PC橋の健全性調査報告 |
毎年恒例となる技術交流会。会員自身が関わったコンクリート構造物の維持管理にまつわる経験事例を発表頂いた。
官公庁や橋梁メーカー、二次製品製造会社、建設コンサルタントからなる計5名の方の発表で、今回も、多岐にわたる興味深い内容の発表会となった。例年同様、質疑応答も活発に行われ、技術に関する情報交換も活発に行われた。
この技術交流会を通じて、コンクリート診断士同士のネットワークを大いに育んでもらいたい。
国道8号新武生トンネル補修工事 現場見学会
(第52回研修会)
日時: |
平成25年10月12日(金)13時30分〜 |
会場:
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国道8号新武生トンネル
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主催:
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福井県コンクリート診断士会
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内容:
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@工事概要の説明 |
本会として初めて、トンネルの補修工事の現場見学会を開催。
1978年に竣工したこの新武生トンネルでは、経年劣化によりひび割れやひび割れからの漏水、断面の欠損や浮きなどが生じており、ひび割れ注入工や断面修復のほか、繊維シート張工など、大規模な補修工事が行われていた。
見学会では、トンネルで生じている劣化の状況を目視確認するとともに、ひび割れ注入工や断面修復工、繊維シート張工の施工状況などを確認し、トンネルの補修工事の施工方法や留意点などについて、理解を深めた。
「我々、現場に携わる者たちは、先人たちが築き上げたインフラ整備の一役を担うトンネルの補修工事」をできることを誇りに感じて日々施工にあたっている。」との施工者の話が非常に印象的で、インフラの維持管理に携わる精神についても学ぶことができた気がした。
フクイ建設技術フェア2013への出展
(広報活動)
日時: |
平成25年9月11日(水)・12日(木) |
会場:
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福井県産業会館
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主催:
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建設技術フェア実行委員会
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今年も、フクイ建設技術フェアに本会のブースを出展。例年と同様、本会のこれまでの活動状況などをパネル展示で紹介した。多くの方にブースにお越しいただき、福井県コンクリート診断士会の認知度が確実に上がっていることを実感できた。
本会のブースにお越し頂いたみなさん、ありがとうございました。
子馬巣谷橋橋梁補修工事 現場見学会
(第51回研修会)
日時: |
平成25年8月20日(火)14時〜 |
会場:
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子馬巣谷橋
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主催:
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福井県コンクリート診断士会
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内容:
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@工事概要の説明 |
昨年に引き続き、福井県奥越地区の橋梁補修工事を見学。この橋梁は、主にアルカリ骨材反応による劣化が進行しており、プレキャストコンクリート床版による打換え工事および撤去された床版コンクリートの見学を行った。
アルカリ骨材反応が生じた橋梁床版コンクリート断面の劣化状況を目視確認できたほか、プレキャストコンクリート床版による打換え工事の施工手順や留意事項を確認することができる貴重な機会であった。
コンクリート診断士受験対策セミナーを開催・講師を派遣
(コンクリート診断士の受験者支援、(公財)福井県建設技術公社との協働)
日時: |
四択対策…平成25年5月25日(土)13時15分〜 |
会場:
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福井県中小企業産業大学校、福井フェニックスプラザ
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主催:
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公益財団法人福井県建設技術公社
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後援:
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福井県コンクリート診断士会
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今年も公益財団法人福井県建設技術公社主催のコンクリート診断士受験対策セミナーを本年度も後援。本会から講師(第1回:山木 忠嘉 幹事、第2回:石川 裕夏 会長)を派遣し、2回にわたって模擬試験ならびに模擬試験の解答解説を行った。県外からこのセミナーに参加される方もおられるなど、多くの受験生にお越しいただき問題解説を熱心にお聞きいただいた。
皆さんのご健闘と合格を祈念しております。
福井県市町職員向け橋梁点検講習に講師を派遣
(福井県土木部との協働)
日時: |
平成25年6月3日(月)13時30分〜 |
会場:
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板垣橋
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主催:
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福井県土木部道路保全課
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毎年行われている福井県土木部主催の福井県市町職員向けの橋梁点検研修に本会から講師(山川 博樹 幹事)を派遣。
鉄筋探査などの非破壊検査の実習やひび割れ調査を実構造物(橋梁下部工)を用いて実施し、コンクリート構造物の診断技術を職員の方々に学んで頂いた。
高速道路の現状とこれからの維持管理に関する研修会
(第50回研修会)
日時: |
平成25年6月7日(金)15時15分〜 |
会場:
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福井市地域交流プラザ
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主催:
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福井県コンクリート診断士会
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内容:
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講演 「高速道路の現状とこれからの維持管理」 |
定期総会に併催して行われた研修会では、NEXCO総研道路研究部の青木圭一氏をお招きし、「高速道路の現状とこれからの維持管理」をテーマにご講演を頂いた。
この講演では、日本の高速道路の劣化の現状やその劣化要因、高速道路の今後の維持管理などについて、詳しく説明を頂いた。具体的な損傷事例を写真などでご紹介いただき、高速道路の劣化の状況や今後の維持管理の方法についての理解を深めることのできる大変有意義な講演会であった。
名古屋大学 N2U-BRIDGE(ニューブリッジ) 見学会
(第49回研修会)
日時: |
平成25年4月26日(金)13時00分〜 |
会場:
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名古屋大学 東山キャンパス内
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主催:
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福井県コンクリート診断士会
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内容:
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@特別講演「コンクリート構造物の維持管理に関する最新の研究」 |
名古屋大学構内に設けられたN2U-BRIDGE(ニューブリッジ)を見学。このN2U-BRIDGEは、劣化や損傷が生じた橋梁の部材を全国から集めて造られたもので、橋梁保全に携わる技術者の技術力向上のための施設である。実際に長年使われてきた橋梁の劣化状況をつぶさに見学することができる大変貴重な見学会であった。
また、今回の見学会では、このN2U-BRIDGEを導入された中村教授から特別講演も頂いた。予防保全と事後保全の違いや維持管理における技術者の役割分担についてのご示唆を頂き、こちらも大変ためになる講演であった。